十年ぶりぐらいに図書館へ行った話
本日は十年ぶりぐらいでしょうか、図書館へ行ってきました。
私は福岡市在住なので、行ったのは福岡市南図書館という小さな図書館です。
私が子供のころはよく行ったのですが年を取るにつれ、
自然と足が遠のいていました。
私は本は好きなので図書館は好きなのですが、
ここ数年、紙媒体というものから離れて生活していました。
というか、本自体あまり読まない生活でしたね。
実家に帰り、今までと生活が変わったために、
何となく久々に活字の本を読みたくなったので、
ふらりと図書館に行くことにしたのでした。
(漫画は電子書籍派)
久々に行った懐かしの図書館は、つい最近建て直しが行われ、
現代風のきれいな建物になっていました。
考えが古いかもしれませんが、電子の活字と紙の活字は、
頭に残る割合が違うような気がしています。
本を持ち、本の重みを感じる手と、ページをめくる手、
活字を追う瞳が合わさると、より脳に文字が刻まれていくような気がするんですよね。(個人の感想です。偉そうに言うけどお前は娯楽小説しか読まねえだろうが。)
さて、借りた本についてなのですが、
久々に借りたのは夢枕獏先生の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」です。
まだ少ししか読んでないですが面白いですね。
唐の時代の中国に留学しに行った空海が主人公で、
人々の心の闇が作り出した不可思議な事件を道々で解決していくという話です。
この作者の方がブームを作った陰陽師シリーズと類似点が多いというか、
ほとんど似たようなもんだと思いますが、やはり面白い。
王道なんですが、王道だからこそ面白く広く認知されているのでしょう。
夢枕獏先生は本当にエンターテインメント小説を書く天才と思うほど、
多種多様な娯楽小説を書かれていますね。
とにかくこの方の小説は基本的にはずれがないと思います。
私は漫画も大好きなのですが「神々の山嶺」や「餓狼伝」など、
下手したら漫画のほうが認知度が高いような作品もあり、
これらも類に漏れず非常に面白く、まさしく名作だと思います。
漫画の餓狼伝は板垣恵介先生(「刃牙」の作者)版が本当に色あせない名作ですね。
(これは途中で休載になっていますが、おそらく再開することはないでしょう……)
神々の山嶺の漫画版は「孤独のグルメ」の作者である、
故・谷口ジロー先生が作画を行っていますが、
こちらも絵と内容が非常にマッチして引き込まれる作品です。
前述の飢狼伝は他人には勧めづらい側面もありますが、
神々の山嶺は漫画を読んでいない人、読まない人にも非常に勧めやすいですし、
むしろ漫画を嫌ってまでいる人でも読みやすいと思います。
(漫画嫌っている人で、もし知人に勧められたら一回読んでみましょうよ)
私は先述で本好きと言いましたが、基本的には娯楽小説好きの本好きですね。
自己啓発や学術書や歴史書といったほうが高尚なのでしょうが、
別に娯楽小説好きでも本好きには変わりありますまい。
では、本日はここまでで。