東アジア美術館へ行ってきた話
本日は福岡県、福岡市博多にある、東アジア美術館へ行ってまいりました。
ほんとは10/15から開始する「ゴールデンカムイ展」に行きたかったのだけど、
どうせ人めちゃくちゃ混むだろうし、いい機会なので下見がてら、
一足先に行った次第です。
開催していた展示会は、
エモーショナル・アジア展
インド近代絵画の清華
この二つの展示会が開催されていました。
500円で二つの展示会に入ることができます。
最初無料かと思って堂々と入ろうとしたら、
「ちょ、ちょ!お客さま!!こちらは有料です!!」
「オッアッ、スンマセッ、フヒヒッ」
という感じで思い切り出鼻をくじかれました。
受付で500円払うと、なぜか福岡ボートレース場での展示会無料券と、
同会場でもらえるクッキーの無料券をもらいました。
どうやら「エモーショナル・アジア展」は、福岡ボートレース場とコラボしてて、
ボートレース場でも展示会があってるそうです。
そこの入場が無料になるっぽいですね。(ボートレース場の入場料は必要)
(2022/10/16追記 どうやらボートレース場の入場料が無料になるっぽい。
まだ使ってないのでよくわからない。)
◆エモーショナル・アジア展
展示会はアジア展からでした。
展示されていたものは現代アートのようでした。
うーん…………よくわからない!
ごめんなさい、これが率直な感想でした。
とにかくいろいろと絵画だったり、写真だったりが展示されていましたが、
「よくわからないけど、なんか面白い」
って感じでしたね。正直わからな過ぎてスルーした作品も多かったです。
美術館は過去にも行ったことはありますが、どれも有名絵画とかばかりで、
いわゆる「普通」の美術展しか行ったことないんですよね。
今回は初の現代アートの美術展ということで、
色々と今までの私の中の美術展の常識は覆されましたね。
その最たるエピソードは後述するとして、
個人的に面白かった作品の写真を張ってゆきます。
▼めちゃくちゃ印象にのこった作品
これは撮影が禁止されていたので言葉で説明するのですが、
確か台湾の方だったかな、作成された映像作品でした。
厳密にはその映像が放映されている空間含めての作品だったようです。
展示会を歩いていると、何やら不気味というか、
不気味の中にポップさを感じる中毒性のある曲がどこからともなく聞こえてきました。
ふとそちらへ目を向けると、そこには狭い空間への入り口が。
先へ進むと、頭上にベビーメリーの影だけが見えました。
足元には「靴を脱いでください」と書いてあります。
近くの学芸員?っぽい人に「(ここ入っていいのん?)」という目くばせをすると、
「スッ」と手を促されたので、恐る恐る靴を脱いで入っていきました。
中に入ると、全体的に薄暗く、先ほどみえたベビーメリーの影の正体は、
丸められた紙が貼られただけのものが、物寂しく頭上を回っているだけで、
辺りは暗い紅色の絨毯と黒い壁、明かりはなく、
奥にはテレビが3台、床に直におかれていました。
そのテレビには紙で作った馬や花がうごめくアニメーションが放送されており、
なんとも言葉に表せない不気味(としか言いようがなかったです)な空間が広がっておりました。
これは、サブカルチャーとかの話になりますが、
今海外で流行りのインターネットミーム「backroom」や、
コナミの名作ホラーゲーム「サイレントヒル」に通じる、
理解不能な不気味さ、不可思議さがありましたね。
私は完全に美術は素人なので、そんな評価しかできませんが、
とにかく「印象に残った」のは間違いありません。
なんか胸がざわざわしました。
◆インド近代絵画の清華
こちらは、正直そこまで印象に残りませんでした。
(先ほどの現代アート群のインパクトが強すぎたのもあるかもしれません。)
インドの神々であるシヴァ神とか仏陀の絵画が結構ありました。
その中で印象に残ったのは、絵画というより歴史のほうでして……
岡倉天心とか横山大観ってインドに行ってたの!?
という点でした。どうやらインドに結構滞在していたらしく、
インドの画法を学んだり、逆に日本画の画法を伝えていたらしいです。
あと、ちらっと紹介されていた面白エピソードとして、
最初、インドの有名画家は日本画の技法に大いに期待していたそうですが、
実際見てみると、ちょろちょろっと薄い墨でサーッと描く日本画を見て、
「おい!絵がぼやけて全然はっきり見えねーじゃねーか!!」と、
最初は肩透かしで、胸糞悪くなったとのこと。
ただ、時がたつにつれて、そのぼやけた中からはっきりと見えてきて、
日本の絵が大変好きになった、というエピソードが紹介されていました。
一流同士のエピソードは読んでいて楽しいですね。
ということでインド展にも拘わらず、
横山大観の掛け軸が展示されていたので写真を撮ってきました。
正面から撮りたかったんですが、光の関係で斜めから撮りました。
という感じで、インド展のほうは横山大観や、
日本人画家とインド人画家との交流のエピソードのほうが記憶にのこりました。
◆最後に
二つの展示をゆっくりゆっくり回って1時間弱ぐらいですかね、
500円の価値は十分にあったと思います。
特にエモーショナル・アジア展は、最初入ったときに、
「やべぇ、金無駄にしたかも」と思ったのですが、
結構見てみると、現代アートもなかなか面白いものですね。
なんというか力強さ的なものを感じた気がします。(無知の背伸び)
最後に東アジア美術館の基本情報は以下です。
博多駅やキャナルシティも近いので、
美術館を見終わった後も、ショッピングや川端商店街の散策、
櫛田神社を観光など、楽しめること必至です。
では、本記事はこれまでで。